バイクについて調べると必ず出てくる、排気量。
同じ名前のバイクでも、何やら数字が違うと見た目も少し違う…
50cc?125cc?250cc?何それ?何の違い!?
今回はこの疑問を簡単に解消していきましょう。
排気量とは?
排気量とは、エンジンが一度に吸気できる空気と燃料の体積のことです。
排気ガスの量ではなく、エンジンの話なんです。
一般的に、排気量が大きくなるとパワーも大きくなると言われています。
取り込む量が増えるので、エンジン自体も大きくなります。
排気量が多いバイクは車体も大きいのはこのためです。
排気量の大きいほうが性能がいい、というわけではありません。
エンジンがエネルギーを作り出すためには、空気と燃料の混合気が必要です。
混合気を多く取り入れられれば、より多くのエネルギーが作れそう…というイメージです。
エンジンの機構の話は少し難しくなるので、別の記事にしようと思います。笑
バイクの排気量区分
法律でも、排気量によってバイクが区分されています。
まずは法的な正式名称の区分を見てみましょう。
道路交通法の区分
道路交通法は、車両区分と免許区分があります。
交通の安全と円滑を図る法なので、警察庁が管轄です。
この排気量区分によって交通ルールが定められています。
例えば、原動機付自転車(原付)には30km/hの速度制限や二段階右折のルールがあり、二人乗りは認めてられていません。
また、持っている免許よりも排気量の大きい車両は運転することができません。
普通自動二輪免許を持っている場合、原付含め400ccまでのバイクには乗れますが、600ccや1000ccのバイクには乗れません。
410ccだとしても、違反になってしまいます。
道路運送車両法の区分
道路運送車両法は、車両の所有権や整備関連の法で、国土交通省・警察庁の管轄です。
この区分により、車両の税金や車検の有無などが変わってきます。
例えば、小型二輪(251cc〜)には車検があります。
250ccのバイクは軽二輪なので車検はありませんが、小型二輪の1000ccや400ccはもちろん、251ccでも車検を受ける必要があります。
よく聞く区分
ここまで正式名称の区分を見てきました。
でも、ライダー同士で話す時にいちいち「普通自動二輪が〜」や「小型限定普通自動二輪免許が〜」なんて言いません。笑
ここでは、口語でよく聞く言い方をご紹介します。
表にまとめてみたので、ご参考にどうぞ!
例えばこんな会話。
「原二から600に乗り換えたよ」
「すごい、中免だけじゃなくて大型も持ってたんだね」
表と照らし合わせて文脈を読むと
「125ccの小型バイクから600ccの大型バイクに乗り換えた」
「普通自動二輪免許のみならず大型自動二輪免許も持っていたんだね」
という意味になります。
口語の表現を知ると、急にそれっぽいライダーの会話になりますね!笑
ここまでのお話は、あくまで日本で適応されている区分です。
海外では150ccや500ccが区切りだったり、最高出力の馬力で区分されていたりします。
よく見るバイクの排気量の種類
排気量別に原付、小型、中型、大型があるんだなーとなんとなく区分がわかりましたね。
では、実際のバイクはどんな排気量のものがあるのか見ていきましょう!
原付(〜50cc)
原付といえば50cc。もうほぼ一択です。笑
たまに30ccのバイクなどもありますが、普通の市販車はほぼ50ccです。
小型(51〜125cc)
小型バイクや原付二種と聞いたら、ほとんど125ccのバイクのことを指しています。
ただし、最近のホンダのカブは110cc。
大差はないとは言え、少しだけ小さいようです。
中型(126〜400cc)
中型の代表的な排気量は、250ccと400ccです。
最近は、海外の区分に基づいたバイクも増えてきていて、150ccや350ccなどのバイクもよく見るようになりました。
大型(401cc〜)
401cc以上は全て大型の括りになるので、かなり幅が広く、メーカーによってだいぶ違ってきます。
600cc、750cc、1000cc、1300ccあたりはよく見る印象です。
色んなバイクを排気量順に並べてみると500cc、600cc、650cc、700cc、750cc、800cc、850cc、900cc、1000cc、1050cc、1100cc…と、小刻みで違っています。
最高出力で区分されている国も少なくないため、排気量で調節しているのかな?と思っています。
ちなみに、大きいものではホンダのGold WingやBMWのR 18などが1800cc、ハーレーのMilwaukee-Eight ®︎117は1900cc超です。
量産されている最大の排気量はトライアンフのRocket3で2500ccと思われます。
排気量の言い方(口語)
ライダー同士の会話中に、どういうわけか数字ではない言い方をすることがあります。
そういった口語での呼び方をご紹介します!
よく聞くものは
1000cc:リッター(1000cc=1Lだから)
750cc:ナナハン(700と半分だからかな?)
たまに聞くものは
250cc:ニーハン、ニーゴー(聞いたことはないけどクォーター)
125cc:ワンツーファイブ(聞いたことはないけどハーフクォーター)
あまり聞いたことのないものは
50cc:ゼロハン
普通に数字で言ったほうがわかりやすいし早くない?と思うような言い方もありますね。笑
リッターはよく聞きますが、他の言い方は私もしばらく聞いてない気がします。
たまに言われたり見かけたりすることがあるので、知っておくと便利かもしれません。
まとめ
排気量と、その区分、代表的な排気量や会話での言い方をご紹介してきました。
いかがでしたでしょうか。
- 排気量はエンジンが一度に吸気できる混合気の量
- 排気量が大きくなると、パワーやエンジンの大きさも大きくなる
- 排気量によって様々な区分がある
一見難しそうに見えますが、頭の中で整理ができればなんとなく区分もわかってくるかと思います。
全てを完璧に理解する必要はないんです。
自分のバイクの排気量が何ccかだけ把握しておけば大丈夫です。笑
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